
住宅建築ブログが伝える、防水・土木技術を融合させた湿気ゼロの家づくり
皆さま、こんにちは。岐阜県を拠点に、建築・土木・解体・防水・漆塗りといった幅広い事業を展開しております、中部国際建築株式会社です。
私たちが家づくりで最も大切にしているのは、「我が家を建築しているという思いで、安心・安全で高品質な物造りを心がける」ことです。特に、ご家族が何十年と健康で快適に暮らすためには、カビのない健康住宅の実現が不可欠となります。
カビや結露は単なる見た目の問題ではありません。建物の耐久性を著しく低下させ、居住者の健康にも悪影響を及ぼす深刻な問題です。実際に、壁内に発生したカビが原因で、築10年程度で大規模なリフォームが必要になったケースも少なくありません。
本日は、中部国際建築株式会社の建築部の知見をもとに、建物の困りごと解決シリーズとして、設計段階からカビの発生を根絶するための本格的な湿気対策について、弊社の多岐にわたる専門技術を交えながら、徹底的に解説いたします。
健康住宅の最大の敵、湿気とカビがもたらす深刻な被害
カビの発生源となる湿気は、建物を内部から蝕み、構造的な問題を引き起こすだけでなく、私たちの健康を脅かす最も身近な脅威です。
湿気が引き起こす二つの大きな問題
まず、構造的な耐久性の低下についてお話しします。木造住宅にとって、常に湿った状態は致命的です。建物の内部に湿気がこもると、木材の腐食を招き、シロアリの温床となり得ます。
以前、弊社で調査した築15年の住宅では、床下の換気不足により湿気が滞留し、土台の木材が著しく腐食していた事例がありました。その結果、柱や梁といった主要構造体の強度が低下し、建物の耐久性が著しく損なわれ、長期的な資産価値の維持が困難になっていたのです。
次に、居住者の健康被害です。カビの胞子はアレルギーや喘息の原因となることが広く知られています。特に、目に見えない壁内や床下のカビは、知らず知らずのうちに健康を害します。小さなお子様や高齢者がいらっしゃるご家庭では、カビによる健康被害のリスクはさらに高まります。
なぜ設計段階の対策が重要なのか
既存の建物でカビが発生した場合、後から大規模な改修を行うには莫大な費用と時間がかかります。壁を剥がし、断熱材を入れ替え、防水層を再施工するとなれば、新築時の数倍のコストが発生することも珍しくありません。
そのため、カビない家を作るには、建物を建てる最初の設計提案の段階で、湿気対策を建物の根幹に組み込む必要があります。
私たち中部国際建築の建築部は、戸建住宅から商業施設、工場、公共建築物まで、幅広い建築ニーズに対応しており、その経験に基づいた専門的な知見から、初期段階での対策の重要性を熟知しています。設計段階での1円の投資が、将来の100万円の修繕費を節約することにつながるのです。
防水・土木部門との連携による湿気対策の専門性
カビや湿気の原因は、単に壁の通気性不足だけではありません。雨水の浸入、地盤からの湿気の立ち上がりなど、多角的な原因が絡み合っています。中部国際建築の強みは、これらの問題に防水部や土木部といった専門業種の知見を融合させて対応できる点にあります。
外部からの水の浸入を防ぐ防水部の役割
建物を外部から守る最前線が防水層です。防水部では、屋上や外壁、ベランダなどに防水工事を施し、雨水の浸入を防ぐ専門業種として活動しています。
適切な防水工事が建物の耐久性を向上させます。建物の耐久性を維持し、長期的な資産価値の維持を可能にするには、適切な防水工事が不可欠です。湿気対策という観点から見ても、外壁や屋根、ベランダからの水の浸入を防ぐことは、壁内結露を防ぐための絶対条件となります。
防水部では、建物の用途や形状、部位に応じて、以下の専門工法を駆使します。
シート防水は、合成ゴムや塩化ビニールなどのシート状の防水材を貼り付ける工法です。耐久性に優れ、広い面積の防水に適しています。
ウレタン塗膜防水は、液体状のウレタン樹脂を塗布して防水層を形成する工法です。複雑な形状にも対応でき、継ぎ目のない防水層が作れます。
FRP防水は、繊維強化プラスチックを使用した防水工法で、軽量かつ高強度が特徴です。特にベランダやバルコニーなど、人が歩く場所の防水に最適です。
専門業者ならではの現場目線で、それぞれの工法のメリット・デメリットを比較し、最適な防水層を設計に組み込みます。
防水層の成功は下地処理で決まります。防水工事の成功は、この下地処理で9割決まると言っても過言ではありません。いかに高性能な防水材料を使っても、下地の状態が悪ければ、防水層の性能は十分に発揮されません。
具体的には、下地のクラックや凹凸を丁寧に補修し、完全に平滑な状態にすることが求められます。また、下地の含水率が高い状態で防水材を施工すると、後から膨れや剥離が発生する原因となります。これは、防水部が持つプロしか知らない仕上がりを左右する重要な工程であり、建築部による設計提案において、防水部との密な連携が求められる部分です。
地面からの湿気をシャットアウトする土木部の役割
湿気のもう一つの大きな発生源は、建物の基礎、すなわち地盤からの湿気の立ち上がりです。
私たち中部国際建築の土木部は、道路、上下水道、造成工事など、インフラ整備を中心とした事業を展開するプロフェッショナル集団です。土木基礎工事や地盤改良工法、敷地内の水の流れに関する深い専門知識を持っています。
設計段階での湿気対策には、以下のような土木的な知見が反映されます。
地盤改良の最適化では、家を建てる土地の地盤状況を正確に把握することから始めます。ボーリング調査や地質調査を通じて、その土地の土種類や地層構成を把握し、その土地に最適な基礎工法や地盤改良工法を選定します。
例えば、地下水位が高い土地では、湿気の立ち上がりを防ぐために、防湿シートの施工に加えて、ベタ基礎を採用し、基礎全体で地面からの湿気を遮断する設計を提案します。軟弱地盤の場合は、表層改良や柱状改良といった地盤改良工法を適用し、地中からの湿気の立ち上がりを防ぐための強固な土台を築きます。
排水計画の徹底も重要です。土木部は、用水路と雨水排水の違いや水のルールに関する専門知識を持っています。敷地周辺のインフラ状況を踏まえ、雨水や生活排水が建物の基礎周辺に留まらないよう、適切な排水計画を設計に組み込みます。
具体的には、敷地の勾配計算を行い、雨水が自然に敷地外へ流れるように地形を整えます。また、基礎周辺には砕石層を設け、排水性を高めることで、基礎周辺の湿度が上昇することを防ぎます。これにより、地面からの湿気が建物内部に侵入するリスクを大幅に軽減できるのです。
建築部が実行する設計段階での具体的な湿気対策
中部国際建築の建築部は、これらの専門部門と連携し、設計提案の段階で以下の具体的な湿気対策を施します。
適切な材料選定と通気層の確保
健康住宅を実現するためには、調湿性の高い自然素材の活用や、内部に湿気を溜めないための構造が必要です。
高性能な防湿・透湿シートの使用が基本となります。壁体内の結露を防ぐため、湿気を内部に侵入させない防湿層と、内部に溜まった湿気を外部に排出する透湿層を適切に計画します。
防湿シートは、室内側に施工し、暖房で温められた室内の水蒸気が壁内に侵入することを防ぎます。一方、透湿防水シートは外壁側に施工し、万が一壁内に侵入した湿気を外部に逃がしつつ、外部からの雨水の浸入は防ぐという二重の役割を果たします。
壁体内の通気層の確保も欠かせません。外壁と構造体との間に通気層を設けることで、壁体内に侵入した湿気や水蒸気を速やかに外部へ排出するルートを確保します。通気層は通常、18ミリから30ミリ程度の空間を設け、壁の下部から上部へと空気が流れる仕組みを作ります。
実際の施工例として、ある住宅建築相談でお客様からカビ対策を重視したいとのご要望をいただいた際、外壁通気工法を採用し、壁体内の湿気を効率的に排出できる設計を提案しました。この工法により、梅雨時期でも壁内の湿度が上昇することなく、快適な室内環境を維持できています。これは、カビのない住宅づくりの基本であり、設計提案の重要な要素です。
断熱と気密のバランス
湿気対策は、単なる通気の問題ではなく、温度差によって生じる結露、つまり内部結露を防ぐための断熱・気密と密接に関連しています。
内部結露の防止には、高性能な断熱材と高気密施工が不可欠です。外気と室内の温度差から生じる結露を防ぐため、壁、屋根、床に適切な断熱材を施工し、熱の出入りを最小限に抑えます。
断熱材には、グラスウール、ロックウール、発泡ウレタンなど様々な種類がありますが、それぞれの特性を理解し、建物の構造や予算に応じて最適なものを選定します。特に、断熱材の隙間や欠損は結露の原因となるため、全従業員がひとつのチームとなって、施工品質を厳しく管理します。
施工現場では、断熱材の充填状況を写真で記録し、隙間がないことを確認してから次の工程に進みます。このような細かな品質管理の積み重ねが、カビのない健康住宅を実現する鍵となるのです。
換気システムの計画も重要です。高気密・高断熱を実現した場合、自然換気だけでは室内の空気が十分に入れ替わりません。そのため、機械換気によって計画的に空気の入れ替えを行い、室内の湿気を確実に排出することが不可欠です。
設計段階で、建物の規模や間取りに応じた最適な換気システムを提案します。第一種換気システムでは、給気と排気の両方を機械で行い、熱交換器を組み合わせることでエネルギー効率を高めながら、室内の湿度を適切にコントロールできます。第三種換気システムは、排気のみを機械で行い、給気は自然給気口から取り入れる方式で、コストを抑えながらも確実な換気が可能です。
安心を建てるための企業体制
中部国際建築株式会社がカビのない健康住宅を自信を持って提供できるのは、単なる技術力だけでなく、組織全体としての高い信頼性にあります。
安心・安全への飽くなき追求
私たちは、公共建築物や工場といった高度な安全基準が求められる建築にも対応しており、そこで培われた厳しい施工管理体制を戸建住宅にも適用しています。
品質管理の徹底では、従業員は家族であり、良きパートナーとしてお互いを指摘しあい、お互いに助け合いながら切磋琢磨し、品質の維持向上に努めています。これにより、施工品質のムラを防ぎ、設計図通りの湿気対策が確実に実行されます。
具体的には、各工程でチェックリストを作成し、複数の担当者が確認する体制を取っています。防湿シートの施工では、継ぎ目の処理が適切か、破れや穴がないかを目視と手触りで確認し、問題があればその場で是正します。
施工実績の多様性も、私たちの強みです。幅広い建築ニーズに対応する経験、戸建、商業施設、工場、公共建築物などの実績は、予期せぬトラブルや特殊な環境下での湿気対策にも対応できる、確かな経験と専門性の証明です。
例えば、工場建築で培った大空間の換気計画の知識は、高天井のリビングを持つ住宅の換気設計に活かされています。また、公共建築物での厳格な品質基準の経験は、戸建住宅においてもワンランク上の施工品質を実現する基盤となっています。
設計からアフターフォローまで一貫した責任体制
カビや結露のトラブルは、建物の寿命が長くなるにつれて発生する可能性があります。住宅建築会社を選ぶ際は、引き渡し後の対応まで含めて責任を持てる業者を選ぶことが重要です。
中部国際建築株式会社の建築部は、お客様の理想を形にする設計提案から始まり、実際の施工、そして引き渡し後のアフターフォローまで一貫してお任せいただけます。
この一貫体制により、万が一、湿気に関連する問題が発生した場合でも、責任の所在が明確であり、迅速かつ専門的な対応が可能です。お客様からの連絡を受けた際、私たちは設計時の図面や施工時の写真記録を確認し、問題の原因を速やかに特定できます。
実際に、引き渡し後数年経過したお客様から、一部の部屋で結露が気になるとのご相談をいただいたことがあります。すぐに現地調査を行い、換気口のフィルターが目詰まりしていたことが原因と判明しました。フィルターの清掃と、今後の定期メンテナンスの重要性をご説明し、お客様に安心していただけました。このように、長期的な視点でお客様の安心をサポートすることが、私たちの使命です。
解体工事における湿気対策の知見
中部国際建築では、解体工事業も展開しており、既存建物の解体を通じて、湿気やカビが建物に与える影響を実際に目にする機会が多くあります。この経験も、新築時の湿気対策に活かされています。
解体現場から学ぶ湿気被害の実態
解体工事を行う際、壁や床を剥がすと、設計段階や施工段階での湿気対策の良し悪しが如実に現れます。
適切な防湿対策が施されていなかった建物では、壁内に大量のカビが発生し、木材が腐食していることがあります。解体業者として、このような現場を数多く見てきた経験から、設計段階での対策がいかに重要かを痛感しています。
例えば、ある解体現場では、築25年の木造住宅を解体した際、床下の湿気対策が不十分だったため、土台がほぼ全てシロアリに食害されていました。この住宅は、建築当時は標準的な仕様で建てられていましたが、現在の基準から見ると防湿対策が不足していたのです。
解体工事費用と湿気被害の関係
湿気による腐食が進んだ建物は、解体工事の際にも影響を及ぼします。腐食した木材は慎重に取り扱う必要があり、アスベスト調査や解体届出書の提出といった法的手続きに加えて、作業時間が増加することで解体費用が上昇する傾向にあります。
解体工事単価は、建物の構造や規模によって異なりますが、木造住宅の場合、坪単価で3万円から5万円程度が一般的です。しかし、湿気による腐食が激しい場合、構造体が脆くなっているため、安全に配慮した解体作業が必要となり、解体料金が通常より高くなることがあります。
このような解体現場での経験は、新築時の設計提案において、将来の解体まで見据えた建物づくりの重要性を私たちに教えてくれます。適切な湿気対策を施した建物は、耐久性が高く、仮に将来解体する際にも、解体費用を抑えることができるのです。
漆塗りの伝統技術が教える湿気との付き合い方
中部国際建築では、漆塗り事業も展開しており、日本の伝統技術である漆塗りの知見も、住宅建築における湿気対策に活かされています。
漆塗り職人が知る湿度管理の重要性
漆塗りは、漆という天然の塗料を用いた伝統的な技法です。漆塗りの産地である輪島や会津では、漆塗り職人が代々受け継いできた技術の中に、湿度管理の知恵が詰まっています。
漆は湿度が高い環境で硬化する特性を持っており、漆塗りを行う際には、室内の湿度を70%から80%程度に保つことが理想とされています。この特性を理解している漆塗り職人は、季節や天候に応じて作業環境を調整し、最高の仕上がりを実現しています。
この漆塗りにおける湿度管理の知識は、住宅建築における湿気対策にも通じるものがあります。建物内部の湿度を適切にコントロールすることが、カビの発生を防ぎ、快適な住環境を維持する鍵となるのです。
自然素材の調湿性を活かした住宅設計
漆塗りの器や漆塗りのお盆、漆塗り弁当箱などは、適度な調湿性を持ち、中に入れた食品を長持ちさせる効果があります。この自然素材が持つ調湿性を、住宅建築にも活かすことができます。
例えば、内装材に無垢材や珪藻土、漆喰といった自然素材を使用することで、室内の湿度を自然に調整する効果が期待できます。これらの素材は、湿度が高いときには湿気を吸収し、乾燥しているときには湿気を放出することで、室内環境を快適に保ちます。
このような自然素材の特性を理解し、現代の建築技術と融合させることで、より健康的で快適な住宅を実現できるのです。
まとめ、健康住宅は総合力で実現する
本日お届けした住宅建築ブログのテーマ「カビのない健康住宅」は、建築、防水、土木、解体、漆塗り、全ての専門技術が結集して初めて実現できるものです。
私たち中部国際建築株式会社が提供する湿気対策は、単に高価な設備を導入することではありません。それは、設計提案の段階で、地盤から屋上まで、水の流れと湿気の動きを完全にコントロールするための、以下の専門的な知見を統合することにあります。
設計提案による最適な通気・排湿計画の立案では、建物の形状や間取り、周辺環境を総合的に判断し、湿気が溜まりにくい構造を提案します。
防水部による確実で高性能な外部防水層の形成では、屋根、外壁、ベランダなど、雨水が浸入する可能性のある全ての部位に対して、最適な防水工法を適用します。
土木部による地盤からの湿気対策と、敷地全体の排水計画の最適化では、土木基礎工事の段階から、地面からの湿気の立ち上がりを防ぐ対策を講じます。
全従業員が我が家を建築しているという思いで実行する高品質な施工では、各工程での厳格な品質管理により、設計通りの湿気対策が確実に実行されます。
岐阜県を拠点とする私たちは、地域の気候や環境を熟知し、お客様の安心・安全な未来を築くパートナーでありたいと願っています。日本の気候は高温多湿であり、特に梅雨時期や夏場の湿気対策は重要です。この地域特性を理解した上で、最適な湿気対策を提案できることが、私たちの強みです。
カビのない、本当に健康で快適な家づくりをご検討されている方は、ぜひ専門業者である中部国際建築株式会社にご相談ください。住宅建築相談は随時受け付けており、お客様のご要望や予算に応じて、最適なプランをご提案いたします。
私たちは「安心を建てる、信頼を築く」という理念のもと、最高の技術とチームワークでお客様の夢を実現いたします。設計段階からアフターフォローまで、一貫した責任体制でお客様をサポートし、何十年先まで安心して暮らせる住まいをお届けします。
建設業許可を持つ専門業者として、建築、土木、解体工事業の全てにおいて、法令を遵守し、高品質なサービスを提供することをお約束いたします。皆さまからのお問い合わせを、心よりお待ちしております。
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