
🚗 朝は凸凹、夕方には平らな道路の不思議 🚗
皆さん、こんな経験はありませんか?
朝の通勤・通学時には凸凹だった道路が、帰宅時には魔法のように綺麗に舗装されている…
「一体どうやって、あんなに短時間で道路工事を完了させているんだろう?」
道路の修繕工事には様々な工法がありますが、今回は「切削オーバーレイ工法」について詳しくご紹介します。この工法こそが、私たちの日常生活に「道路が一日で生まれ変わる魔法」をもたらしている秘密なのです!
岐阜県で地域密着型の建設サービスを提供している私たち中部国際建築株式会社が、皆様の「なぜ?」にお答えします。
📝 切削オーバーレイとは?その基本を理解しよう 📝
切削オーバーレイとは、2種類の工程を1日で一気に行う効率的な舗装工事です。
😎 工程①:切削工(せっさいこう)
まず最初に行われるのが「切削工」です。これは、ひび割れや凸凹になってしまった路面を、切削機という特殊な機械で削り取っていく作業です。
切削機のお腹には「トゲトゲ」が付いたドラムが取り付けられており、これを高速回転させることで舗装面をミリ単位の精度で削り取ることができます。削り取られたアスファルトは、機械に備え付けられたベルトコンベアーを通じてダンプトラックに積み込まれていきます。
🚜 工程②:オーバーレイ工
次に行われるのが「オーバーレイ工」です。これは、切削した路面の上に新しい舗装材を重ねていく作業です。
まず、削り取った路面に「乳剤(にゅうざい)」と呼ばれる特殊な接着剤を塗布します。この乳剤が、古い舗装と新しい舗装をしっかりと接着させる重要な役割を果たします。
その後、新しいアスファルト混合物を敷き均し、ローラーで転圧して平らに仕上げていきます。
🔄 切削オーバーレイ工法の特徴
この「切削工」と「オーバーレイ工」を、**1日で連続して行うのが「切削オーバーレイ工法」**の最大の特徴です。これにより、道路の補修工事が短時間で完了し、交通への影響を最小限に抑えることができるのです。
🛠️ 切削オーバーレイの施工手順を詳しく解説 🛠️
それでは、切削オーバーレイがどのような手順で行われるのか、工程ごとに詳しく見ていきましょう!
📌 STEP1:既設路面の切削
まず始めに、切削機を使って既存の路面を削ります。切削機は、回転するドラムに取り付けられた多数の刃(ビット)が路面を削っていきます。
この工程では、道路の損傷状態や設計に基づいて、削る深さが厳密に管理されます。一般的には3〜5cmほど削り取ることが多いですが、状況によって調整されます。
📌 STEP2:切削廃材の回収
切削機で削り取ったアスファルト廃材は、機械に取り付けられたベルトコンベアーを通じて、後続のダンプトラックに積み込まれます。
回収された切削廃材は、その後リサイクルプラントに運ばれ、新しいアスファルト混合物の原料として再利用されることも多いんですよ!♻️ 環境にも配慮した工法なのです。
📌 STEP3:路面の清掃
切削後の路面には、小さなアスファルト片やほこりが残っています。これらをきれいに取り除くために、ロードスイーパー(路面清掃車)を使って丁寧に清掃します。
この清掃作業は非常に重要で、路面に残った細かい粉じんやゴミがあると、新しく敷設するアスファルトとの接着が悪くなり、将来的な舗装の剥がれや損傷の原因となってしまいます。
📌 STEP4:乳剤(タックコート)の散布
清掃が完了した路面に、デストリビュータという専用の機械を使って乳剤(タックコート)を散布します。
この乳剤は、古い舗装面と新しいアスファルト混合物との間の接着剤の役割を果たします。均一に散布することで、新旧舗装層がしっかりと接着し、長持ちする道路を実現できるのです。
📌 STEP5:アスファルト混合物の供給
次に、新しいアスファルト混合物(合材)をダンプトラックで現場に運び込みます。この合材は、あらかじめアスファルトプラントで製造された高温(約160℃)の状態で現場に到着します。
📌 STEP6:アスファルト混合物の敷均し
運び込まれたアスファルト混合物は、アスファルトフィニッシャーと呼ばれる専用機械に投入され、路面に均一に敷き均されます。
アスファルトフィニッシャーは、設定した厚さと幅で自動的にアスファルト混合物を敷き広げ、初期締固めも同時に行います。熟練のオペレーターの手によって操作され、精度の高い舗装面を形成していきます。
📌 STEP7:初期転圧(鉄輪ローラー)
アスファルトフィニッシャーで敷き均されたアスファルト混合物は、まだ完全に固まっていません。そこで、鉄輪ローラーを使って初期転圧を行います。
この工程では、アスファルト混合物の温度が高いうちに素早く転圧することで、適切な密度と強度を持つ舗装面を形成します。鉄輪ローラーは重量があり、その重みでアスファルト混合物をしっかりと締め固めます。
📌 STEP8:仕上げ転圧(タイヤローラー)
最後に、タイヤローラーを使って仕上げの転圧を行います。タイヤローラーのゴムタイヤが、アスファルト表面をきめ細かく転圧することで、水密性に優れた美しい仕上がりになります。
このように、複数の機械を連携させながら、切削から新しい舗装の敷設まで一連の作業を行うことで、わずか1日で道路を新しく生まれ変わらせることができるのです!
💪 切削オーバーレイ工法のメリット 💪
この切削オーバーレイ工法には、様々なメリットがあります。
⭐ 道路高さの維持
従来のオーバーレイ工法(切削せずに新しい舗装を重ねる工法)では、舗装を重ねるたびに道路の高さが上がってしまいます。しかし、切削オーバーレイ工法では、古い舗装を削ってから新しい舗装を施すため、道路の高さをほぼ変えることなく補修できます。
これにより、歩道との段差や排水溝、マンホールとの高さ調整が最小限で済み、周辺環境への影響を抑えることができます。
⭐ 短期間での施工完了
切削から舗装までを連続して行うため、工事期間が大幅に短縮されます。通常、朝から作業を開始して夕方には完了するケースが多く、交通規制による渋滞や周辺住民への影響を最小限に抑えることができます。
⭐ 下地の状態に合わせた対応が可能
路面の状態は場所によって異なります。切削オーバーレイ工法では、下地の状態に合わせて切削深さを調整できるため、効率的かつ効果的な補修が可能です。
🧐 切削オーバーレイ時のマーキングの秘密 🧐
道路工事現場で見かける謎の数字やマーキング。あれは一体何なのでしょうか?
実は、路面に書かれた数字は、切削深さを示す重要な指標なのです!
例えば「100分の115」というマーキングがあったとします。
- 「100」:その地点での切削深さ(mm単位)
- 「115」:次の地点での切削深さ(mm単位)
つまり、「この地点では100mm削り、徐々に深くして次の地点では115mm削ってください」という指示になります。これにより、道路の縦断勾配(坂の傾斜)や横断勾配(道路の真ん中が高くなっている傾斜)を適切に調整しながら切削を行うことができるのです。
こうしたマーキングを基準に、熟練のオペレーターが切削機を操作し、ミリ単位の精度で路面を削っていきます。道路工事の現場には、こうした職人技とも言える技術が随所に活かされているのです!
📊 切削オーバーレイ工事の実績と効果 📊
例えば、岐阜市内の主要道路では、経年劣化によってひび割れや轍(わだち)が多数発生していましたが、切削オーバーレイ工法による補修後は、平坦性が大幅に向上し、走行性が格段に改善されました。
また、大垣市のある商店街では、道路の高さを変えずに舗装を一新することで、店舗の出入口との段差が生じることなく、バリアフリー環境を維持したまま道路補修を完了させることができました。
このように、切削オーバーレイ工法は、機能性と周辺環境への配慮を両立した、現代の道路補修に欠かせない技術となっています。
🌟 持続可能な道路インフラへの取り組み 🌟
切削オーバーレイ工事で発生する旧アスファルト(切削廃材)は、100%リサイクルが可能です。この廃材を専門の処理施設に運び、新しいアスファルト混合物の原料として再利用することで、資源の有効活用と環境負荷の低減になります。
また、近年では、より耐久性に優れた舗装材料や、騒音を低減する舗装技術など、最新の技術を積極的に取り入れ、長持ちする高品質な道路づくりを推進しています。
💌 まとめ:私たちの生活を支える「道路」の大切さ 💌
いかがでしたか?朝は凸凹だった道路が、帰宅時には綺麗に舗装されている「魔法」の正体、ご理解いただけたでしょうか。
私たちが普段何気なく使っている道路は、このような高度な技術と熟練の技術者たちの努力によって、日々維持・修繕されています。切削オーバーレイ工法は、その代表的な工法の一つであり、短期間で効率的に道路を補修できる画期的な方法なのです。
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